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スカルソルジャー(火) スカルソルジャー(火) ランク ★1 ★2 ★3 ★4 ★5 ★6 スキル1 回転斬り 最大Lv - 20 スキル2 虚空斬り 体力 - 1905 スキル3 - 攻撃力 - 133 Lスキル - 防御力 - 148 タイプ 防御系 編集 攻撃速度 - 99 覚醒後 - 入手方法 覚醒・他属性 覚醒:なし 他属性 スキル・パッシブスキル・リーダースキル スキル1: スキル2: スキル3: パッシブスキル リーダースキル 備考 コメント コメント すべてのコメントを見る
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英字表記 Oskar/Oscar 登場作品 幻想水滸伝4 宿星 地賊星 年齢(誕生年) 身長 出身地 武器 紋章 配置{戦争チーム(ミニゲーム)} こそどろ ●どんなキャラ? 名前 コメント すべてのコメントを見る
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よろしくお願いします ※編集途中 仮想チーム ドルフィンズ ほとんどの選手が捕手を守れるという変わったチーム 雑魚投手陣を打撃でカバーできるか デフォルトスタメン 守 投打 選手名 長 ヒ 巧 足 肩 内 外 捕 中 右左 小田切 6 8 8 8 8 7 8 8 右 右右 小室 6 7 6 6 6 6 6 6 遊 右左 吉原 8 8 6 8 8 8 7 8 三 右右 ミッチェル 8 8 8 6 8 8 7 8 二 右右 佐伯 8 6 8 8 8 8 7 8 一 左左 米倉 7 6 6 6 6 6 6 6 捕 右右 遠野 6 6 6 6 6 6 6 7 左 右右 的場 6 6 6 6 6 6 7 6 控え野手 投打 選手名 長 ヒ 巧 足 肩 内 外 捕 右左 高遠 6 6 7 6 6 6 6 6 右左 風祭 6 6 9 8 7 7 2 1 右左 中島 なかじか 5 5 9 10 7 8 1 1 右左 太田 おおら 6 5 7 8 7 8 1 1 右両 杉谷 すげや 5 5 7 8 6 7 7 1 右右 岡 おく 6 5 3 9 9 3 6 1 右右 矢野 あの 6 6 6 5 7 1 5 1 右左 淺間 あさな 6 5 3 8 8 1 6 1 右右 ドレイク ドリンク 7 5 3 7 8 1 5 1 右右 市川 いちかう 5 5 8 7 7 1 1 8 右右 黒羽根 こっぱね 6 5 6 6 9 1 1 6 右右 大野 おおな 7 5 6 6 8 1 1 7 右左 近藤 こんでう 7 10 10 6 8 6 7 5 投手 投打 選手名 ニックネーム 速 コ ス カ フ シ 査定の根拠 右右 有原 あらはら 9 7 8 7 7 1 右右 上沢 うえわさ 7 7 7 6 8 5 QS率チームトップ。 右右 高梨 たからし 8 6 7 6 8 1 左左 加藤 かとと 7 8 7 7 7 6 右右 浦野 うのら 7 8 6 6 8 1 右右 石川直 いせチョク 8 5 4 6 8 1 右右 村田 むらら 7 5 5 8 7 8 与四球率は異常値も、防御率・被打率は優秀。 右右 鍵谷 かげや 9 6 4 7 8 1 左左 石井 いせり 7 6 3 7 7 1 左左 公文 かもん 8 6 3 7 1 5 左左 宮西 みやにせ 7 8 3 8 1 7 右右 マーティン マーヴィン 10 9 3 10 5 1 右右 増井 ませり 9 7 4 6 9 1 +烏の普段のオーダー【先攻】 投 望月 三安や二塁打を狙う 1打席で即交代 三 島津 自由に打つ 二 小山田 真芯貫通打を狙う 一 柴田 とにかくHR 遊 川又 たまに出る一発に期待 3ウラには外野守備へ 左 篠原 たまに出る一発に期待 捕 徳重 意外と打つ 捕手のくせに足が速くたまに二塁打も 中 高居 守りの要 夢見たこの場所で チームを背負い更なる高み目指せ 右 秋谷 被代打要員 控え野手 戸井田 代打一番手 秋谷か投手に送る 吉川 代打二番手 秋谷か投手に送る 一塁守備固めにも 柿沼 強肩が売りの絶対的外野守備固め 秋谷の代わりにライトへ入る 横井 内野守備固め 主にショート 浅木 内野守備固め 主にセカンド 三池 敬遠以外全く使いません 三池ファンの方申し訳ない 投手陣 川島 1表,打順がよく回れば先発 速い(小並感) 柳瀬 1表,打順がよく回れなければ先発 アンダースローからの直球は見逃しストライクを誘う 境 たまに代走として出るくらい 尾崎 ストレートを狙われる 従って三塁守備固め 菅原 気分で使う 名前 コメント 通算アクセス数… - ドルフィンズのパラメータと色がグチャグチャですよ! -- 名無しさん (2020-08-04 19 15 29) 名前 コメント
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Unbrauchbare Leute?の勢力員。 傭兵機関に所属していたが、半?にアイマス民であることを見抜かれ、勧誘される。 例によって変態である。 ※高度な情報戦によりまるで変態さんであるように編集されたが、実際は、幼なじみを「タカくん」と呼んじゃうくらい純粋そのものであります。 まったく失礼しちゃうよね! やっぱり変態でした。
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Blaise Pascal 自作 現在もカジノやギャンブルで用いられる「ルーレット」は、 最初は確率の法則を分析するのみの目的で発明されました。 これはある有名な哲学者が考案し発明したものですが、それは誰でしょう? (2011年1月6日 瓦礫 ) タグ:アニゲ・その他 Quizwiki 索引 な~ほ ハノイの塔 ブラン兄弟 方法序説
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特徴:20歳になりました、AION支部副部長兼CF支部永遠の補欠 【★×5.5】 マウス DHAMA TACTICAL MOUSE OPTICAL マウスパッド DHAMA POINT SOFT TYPE ソール キーボード Microsoft SideWinder X6 ヘッドセット PLANTRONICS .Audio 355 ステレオPCヘッドセット CPU AMD Phenom(tm) II X4 945 Processor Memory 2GB マザーボード ASUS M4A78L-M グラフィックボード GeForce 9500 GT サウンドカード モニタ Acer AL1916WAsd OS XP 回線 ADSL CF設定 ウィンドウサイズ マウスセンシ 10 スコープ時センシ 30 クロスヘア Color 利き手の設定 右
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スカルソルジャー(水) スカルソルジャー(水) ランク ★1 ★2 ★3 ★4 ★5 ★6 スキル1 回転斬り 最大Lv - 20 スキル2 虚空斬り 体力 - 2040 スキル3 - 攻撃力 - 121 Lスキル - 防御力 - 152 タイプ 防御系 編集 攻撃速度 - 99 覚醒後 - 入手方法 進化・他属性 進化: 他属性 スキル・パッシブスキル・リーダースキル スキル1: スキル2: スキル3: パッシブスキル リーダースキル 備考 コメント コメント すべてのコメントを見る
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09 G1 宝塚記念 3 3800 80800 09 G1 安田記念 2 4000 77000 09 G2 大阪杯 2 2800 73000 08 G1 ジャパンカップ 1 25000 70200 08 G1 天皇賞(秋) 3 3800 45200 08 G1 神戸新聞杯 1 6000 41400 08 G1 日本ダービー 1 15000 35400 08 G1 NHKマイルC 1 10000 20400 08 G3 毎日杯 1 4000 10400 08 G3 アーリントンC 1 4000 6400 08 5 3歳500万 1 1000 2400 08 未 3歳未勝利 1 1000 1400 08 新 3歳新馬 2 400 400 8-3-2-0
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時空の尖兵スカル C 闇文明 (1) サイキック・クリーチャー:ダークロード 2000 ■スレイヤー ■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。 ■覚醒:このクリーチャーが破壊される時、かわりにコストの大きい方に裏返す。 (ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札に含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す) 覚醒後:《先駆の覚醒者ドクロン》 作者:UNKNOWN 概要 スレイヤーを持つ超軽量サイキック・クリーチャー。 破壊される時、かわりに覚醒できる。 評価 名前 コメント
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24代目スレ 2008/07/13(日) 【メキシコ南東部 チアパス州】 ハザリア「・・・・・・ハァ、・・・・・・ヒィ」 戦闘獣サイコベアー「もう少しよ、セニョール」 ハザリア「あぁ、いや、ちょっと待て。その前に、ハバナを一服」 戦闘獣サイコベアー「火を」 ハザリア「ウム」 シュボッ マリ「ほう」 ハザリア「げほっ! げほっげほっ!?」 マリ「お前ってやつは! またひとりでフラッといなくなったと思ったら、 こんな地球の裏側くんだりまで来て、こんなろくでもないもの吸って!」 ハザリア「あっ、こらっ、なにをする!? ポイ捨てをするな! 貴様には愛煙家としてのモラルがないのか!?」 マリ「まず、愛煙家になっちゃダメだろ! まったく、最近吸ってなかったから油断してたら」 ハザリア「貴様にはおれの心がわからぬか!? taspo導入によって小売店が次々と廃業に追い込まれている、世知辛いこの現代社会! カレーの匂い漂う夕暮れの街角、 ランニングにステテコ姿のオッサンが路傍の石かなにか腰掛けてタバコを吹かし、 その横を竹馬に乗った子供たちが駆け抜けていく。 古き良き昭和の風景を蘇らせるために!」 マリ「お前taspo取れないし取っちゃいけないし! 昭和の風景知ってるわけないし! なにひとつとしてメキシコでハバナ葉巻吸ってる理由になってないよ!」 ハザリア「やかましいわぁっ! だいたい貴様、なぜここにいるのだ!?」 キャリコ「あ、すんません。駅前でラーメン食べてたら捕まっちゃいました」 ハザリア「オッサン! この獅子身中の虫がぁっ!」 マリ「ほんとお前は、わたしが見てないとろくなことしないな」 キャリコ「ご容赦くださいマリ嬢! 坊だって、ほんとはそんなもの吸いたくないんです! ほかのものを吸いたいんです! しゃぶりたいんです! むしゃぶりつきたいんです!」 ハザリア「もしもーし! バルマーボーナス査定部か!? あっ、クソっ、圏外だ! このオッサンに給料払ってるのはどこのどいつだぁっ!?」 キャリコ「やぁ、お美しいメキシコのお嬢さん。 おじさんと、真っ昼間からメキシコビールと洒落込みませんか?」 戦闘獣サイコベアー「あはははっ、おじさん、おもしろーい」 マリ「だ・れ・な・ん・だ・よ、あのメキシコ娘は!?」 ハザリア「ぐぐぐ・・・・・・、ただのガイドだ! 前にツアーコーディネーターを通したら、なぜか四本足のロボが来おったからな。 今度はきちんと、メカギルギルガンのじいさんを通して地元の人間を雇ったのだ!」 戦闘獣サイコベアー「あいよ、メカギルギルガンさんからはよく聞いてるから、 誠心誠意ガイドを務めさせてもらうよ」 マリ「まず、メカギルギルガンさん通してるのが間違いなんだよ!」 マリ「それで、まさかメキシコくんだりまで葉巻吸いに来たんじゃないだろうな」 ハザリア「当たり前だ。それなら直接キューバに行く」 マリ「じゃ、なんだよ」 ハザリア「ウム、これだ」 コトン マリ「なんだこれ、ガラス製の文鎮か?」 ハザリア「風情のないことをいうやつだ。よく見ろ。ガラスではなくクリスタルだ。 それに、人間の下アゴの形をしているだろう」 マリ「エッ、じゃあこれ」 ハザリア「いわゆる、クリスタルスカル、その下あご部分だ」 マリ「宇宙人が作ったオーパーツとかいわれてるやつか? また、お前の祖先が作ったとかじゃないだろうな」 ハザリア「なんでもかんでも宇宙人のせいにするのは、貴様ら地球人の悪いクセだ。 こんなもの、根性入れて300年ほど加工すれば作るのは決して不可能ではない。 これはどう考えても宗教的なものだろう。 シャーマンの一族が、代々コツコツと削ってきたと考えるのが自然だ。 半年でできるという説もあるしな」 キャリコ「12個とか13個とかそろえると、世界征服できるとかいわれてますよね」 ハザリア「こんな骨董品の10個や20個でどうにかなる世界なら、いっそ滅んでしまえ! それに、よく見ろ。輝度も低いし、あちこちに加工痕が残っているだろう。 ヘッジス・スカルのような精巧なものなら、それこそ世界に10数個もないだろうが、 この程度のものなら、案外そこらに転がっている」 戦闘獣サイコベアー「街じゃ、似たようなイミテーションが普通に売ってるよ?」 マリ「エッと、よくわかんないな。価値あるのか、これ」 ハザリア「さらに見よ。奥歯の部分に、虫歯の治療痕のようなものがあるだろう」 キャリコ「ははぁ、古代マヤ人に歯科治療技術があったとなると、地味に大発見ですね」 ハザリア「そんな地味な発見に興味はない。この治療痕にライトを当てると」 ポゥ マリ「アッ、地図が!?」 ハザリア「クリスタルスカルにレンズの反射効果やプリズム効果が仕込まれていることは有名だ。 どうやら、古代マヤ人は光の屈折について高度な計算をおこなえたらしい。 ニホンにあった魔鏡程度のものは簡単に作るだろう。 そら、ここにあるマヤ文字が読めるか」 マリ「読めるわけないだろ」 ハザリア「『太陽と大地がふたたび蛇を産むための供物をここに納める』。 太陽、大地、蛇とはいずれもマヤ文明の崇拝対象だ。 つまり、この地図が示す場所には、おそらく神に捧げた財宝が隠されている!」 キャリコ「なんですってーっ!?」 マリ「うさんくさい話だなぁ。ほんとか、それ」 戦闘獣サイコベアー「地元じゃ、けっこう有名なんだよ。このへんにはご先祖さまのお宝が埋まってるってさ。 たまに白人の旦那方が来て、エメラルドやらなんやら、金持ちや坊さんに売りつけてるんだ」 マリ「えっと、そういうの、売っちゃっていいのか? 大学とかで研究するとか」 ハザリア「マヌケめ。よいか、考古学とは、地球上でもっともカネにならん商売だ。 時間とカネをかけて財宝を掘り当てたところで、所有権は国や土地の所有者にある。 発掘者が得るのは、せいぜい名誉とロマンだけだ。 そして俺は、名誉にもロマンにも興味はない」 キャリコ「欲しいのはロマンスですもんねぇ」 ハザリア「オッサン黙れ。 俺とて、つらい立場なのだ。てっきり国費留学生だと思っていたら、違っていたというこの現実」 キャリコ「ええ、我らが国庫には、お米やお味噌を買うおカネはあっても、 将来ものになるんだかなんだかわかんない子供の学費まで出す余裕はまったくもってございません」 マリ「予想以上に貧乏なんだな、バルマーは」 キャリコ「母星吹っ飛んでますからね」 ハザリア「ボアザンにもキャンベルにもえげつない賠償金をふんだくられたしな」 キャリコ「WWⅠ後のドイツみたいになってないのが不思議ですよ」 マリ「やめようよ、景気の悪い話は」 ハザリア「一応仕送りをもらってはいるものの、いかんせん、我ら兄妹、金遣いが荒い」 マリ「金遣いを直そうよ」 ハザリア「そこで、このクリスタルスカルの下アゴを手がかりに、一攫千金を掘り当てようという目論見!」 マリ「重大な間違いしてるからな、お前。 まずさ、そのクリスタルスカルの下アゴ、いくらしたんだ」 ハザリア「巨万の富を得るためならば、多少の先行投資はやむを得ん!」 マリ「そういうこというひとは十中八九失敗するんだよ! お前、まずお小遣い帳付けるとこから始めろ!」 ハザリア「オコヅカ・・・・・・チョ・・・・・・? 地球の言葉はよくわからんな」 マリ「ついさっき古代マヤ文字解読した人間がなにいってるんだよ!」 【洞窟の中】 マリ「お前さ、たまには太陽の下歩こうよ」 ハザリア「まっぴらゴメンだ。太陽光に当たると、こう、後ろめたいような気分になる」 キャリコ「立ってるか、まっすぐに、お天道さんにカオ向けて」 マリ「そんなだから、お前はいつも顔色が悪いんだよ。 しかし、蒸し暑いな、ここ」 ハザリア「こういう、地下水が湧いている洞窟をセノーテという。 このあたりは川も湖もないから、貴重な水源になっていたそうだ」 戦闘獣サイコベアー「たぶん、地図にあったのはここの突き当たりだと思うんだけど」 【洞窟の奥】 ハザリア「フム、祭壇か。生け贄の儀式が盛んだった土地柄だ。 古代、ここで幾多の血や臓物が散らかされたのかもしれんな」 マリ「怖いこというなよ」 キャリコ「怖がらせたいんですよ、あれ。キャーとかいわせたいんですよ」 ハザリア「ここにもマヤ文字か。フム、『右、左、炎、中央、真実』。 簡潔なメッセージで助かる。中央の祭壇にクリスタルスカルの下あごを置いて、と。 おいガイド、左右の灯籠に火を点けろ」 戦闘獣サイコベアー「あいよ」 ボッ ボッ マリ「なにも起こらないぞ」 ハザリア「慌て者め、少し見ておれ」 キャリコ「しかし、ますます蒸してきますね」 ボゥッ マリ「アッ! 空中に映像が!?」 キャリコ「ホログラフですか? こんなものが」 ハザリア「そんな上等なものではない。蜃気楼現象の応用だ。 地面を触ってみればよい。こうも蒸し暑いのに、妙にヒンヤリしているだろう。 さらに火など起こせば、上方と下方の空気に粗密が生じ、蜃気楼の起きやすい環境ができあがる。 本来、こういう上位倒立型の蜃気楼は滅多に起こらないのだがな。 ナスカの地上絵やイギリスのストーンヘンジなど、古代建築には似たようなことがよく起こる」 マリ「古代人に、こんなことできるのかなぁ」 ハザリア「できるから現存しておるのだろう。 たとえば、マイコン時代には機械語を直で読み取るような人間がいたそうだが、 貴様、現代においてそんなのを見たことがあるか」 マリ「いや、ないけどさ」 ハザリア「これは進化か? 退化か? どちらでもないし、どちらでもある。 進化や退化というものは、時代のニーズに応えて、その場その場で適当に名付けられるものだ。 たとえばナスカの地上絵だが、あれは雨が近くなると追い水現象とおなじ理屈で溝が水で満たされたように見えるそうだ。 どんな文明でも、雨は重要なファクターだからな。 血眼になって研究もするし、こういったものも作れるようになるだろう」 戦闘獣サイコベアー「それよりセニョール、あれ、なんて書いてあるの」 ハザリア「ウム」 どすーん! どすーん! どすーん! ハザリア「人工蜃気楼を発動させると同時に、落石があると」 マリ「遅いよ!」 ハザリア「えぇ~と、それから? あ~、水脈が?」 キャリコ「読みふけってる場合ですか!? 避難を!」 ???「旦那方、こっちですだ!」 【洞窟の外】 妖爬虫将軍ドレイドウ「ふぅ、間に合っただ」 ハザリア「誰だ貴様。そして、どこの生まれだ、その喋り方は」 妖爬虫将軍ドレイドウ「メカギルギルガンさまからガイドを仰せつかったのは、あっしなんでさ。 それを、どこで聞きつけただが、あの女が先回りして! 旦那は騙されてたですだよ!」 ハザリア「おかしな場所に連れて行かれたわけではなし、法外な料金を取られたわけでもなし、 べつに、あっちでよかったのだがなぁ」 マリ「お前な」 妖爬虫将軍ドレイドウ「とんでもねえだよ、旦那! あれは、とんでもねえ女ですだよ! 素性も知れねぇ流れ者で、カネ持ちの旦那を捕まえちゃぁ追い剥ぎみてぇなマネしてるだよ!」 ハザリア「剥がれるようなカネを持っていたらこんなところに来るものか」 戦闘獣サイコベアー「騙されちゃいけないよ、セニョール!」 妖爬虫将軍ドレイドウ「あっ、おめぇ!?」 戦闘獣サイコベアー「悪党はそいつさ! ここら一体を牛耳る強盗団のボスで、 セニョールがお宝探し当てそうだったから、取り入ろうとしてんのさ!」 妖爬虫将軍ドレイドウ「なにをいうだ、このッ!」 キャリコ「ねえ坊、デスダヨおじさんと ほうまんなチャンネー どっちがすきだ?」 ハザリア「きくまでも なかろうよ!」 マリ「待て待て! なんで『魔界塔士SaGa』風なんだ!?」 ハザリア「めんどくさいから、貴様らはそこでずっと言い争っておれ。 ここまで来たら、もうガイドなどいらん」 妖爬虫将軍ドレイドウ「いけませんだ、旦那! その洞窟に入ったら、ケツアルコアトルさまのバチが当たるだよ!」 ハザリア「ケツ・・・・・・? あぁ、マヤ文明で信仰されていたククルカンの別名か。 たしか、羽根の生えた蛇だったな。そんなもの、草むらで座り小便でもしない限り害はないだろう。 あぁ、貴様は気を付けろ? 鱗が引っかかって、大変なことになるそうだ」 マリ「神様ひっかけてセクハラするなよ! バチが当たるぞ!」 キャリコ「羽根生えてるっていうんだから、草むらにはいないんじゃないですか?」 妖爬虫将軍ドレイドウ「旦那っ、だから、ダメですって!」 ばっしゃーんっ! マリ「ぷはっ! なんだ!? いきなり地下水脈が増水した! 流される!」 ハザリア「ごぼっ、ごぼごぼっ! 慌てることはなかげぼっ! 先ほどの人工蜃気楼にあったとおりだ! 地下水脈の堰が外れ、訪問者を一気呵成に隠し部屋まで押し流す! 古代マヤの治水技術がいかにすぐれっ、がぼごぼっ!」 マリ「がぼごぼいっちゃってるじゃないか! あれ、お前、泳げなかったっけ!?」 ハザリア「そういえば、地球に来てからこっち泳いだ記憶があまりない! 水泳大会には出たことがないし、海ではずっと埋まっていた!」 マリ「全体的に体育の授業サボるから、いざってときにそういうことになるんだ! もう、いいよ! しょうがないからわたしにしがみつけ! 泳ぎは得意なんだ」 ハザリア「え、でも・・・・・・」 マリ「突然乙女のように恥じらい出すなよ!」 【石室】 マリ「ぷはっ! ハァ、ようやく、地面のあるところに着いた。 ここが隠し部屋っていうところか?」 ハザリア「筋張っていた。大変筋張っていた」 マリ「うるさいよ! お前には感謝の念ていうものがないのか!?」 ずしーん! マリ「エ、また落石?」 ハザリア「いや、床になにか仕掛けがあるな。 入室者があると同時に、石扉が閉まる仕組みだったようだ。 水洗トイレのある遺跡というのは比較的よく聞くが、フム、自動ドアまで完備とは珍しい」 マリ「珍しがってる場合じゃないよ。真っ暗でなにも見えないよ」 ハザリア「まぁ待て、ダンヒルがある」シュボッ マリ「ジッポとかにしとけよ! そういうムダ遣いするから、こんなジャングルの奥まで宝探しに来る羽目になるんじゃないか!」 ハザリア「動くなッ!」 マリ「エッ?」 つかつかつか マリ「な、なんだよ急に真面目くさった顔して。 ちょっと、こう、ビックリするじゃないか。 あのな、わたしは、あれなんだからな。 お前がろくでもないことしないように見張りに来てるだけであって」 つかつかつかつかつか マリ「あれ」 ハザリア「ほぅほぅほぅ! 見ろ! ミイラだ。いや、屍蝋だな。 かなり古いもののようだな。フム、この骨格は女か。 衣服が風化していなければ、マヤ独特の幾何学模様から身分を調べられるのだが。 この建築を見るに、少なくとも2000年は前のものだろうが」ポタポタ マリ「ええと、お前さぁ、濡れた服しぼるとか。まぁいいや」 ハザリア「副葬品の類はなし。どうやら、ここに葬られた王族というわけではないようだな。 王族ならば、こんな地べたにうつ伏せで捨て置かれているはずがない。 とすると、この屍蝋は何者だ。盗掘者の成れの果てか、それとも殉死者か。 殉死者だとすると、こちらの石棺には」 ズズッ マリ「あぁ、ハイハイ、よかったなうれしいな。 おい、たぶん聞こえてないだろうけど、服絞り終わるまでこっち向くなよ」ジャー ハザリア「おい、これを見ろ!」 マリ「見るなっていった矢先になんだよっ!?」 ボゥッ マリ「これ、クリスタルスカル?」 ハザリア「きちんと下アゴも付いた完品だ。 見よ、なんだかよぅわからんが、うっすらと発光しておる。 表面には一点の加工痕もなし! これぞ真のクリスタルスカル! マヤ文明が紡ぎ上げた解剖学と加工術の結晶! まさに見る者を惹きつける、魔性の美! フハハハハ、これを手にした人間は宇宙の真実を解き明かし、世界をその手に!」 マリ「オイ、待てよ。お前さっき、そういうオカルティックな要素、全否定してたじゃないか」 ハザリア「実物を見れば考えも変わるというもの。 このクリスタルスカルは古来よりチャネリングやヒーリングに使われており、 現代の研究でも、ひとを催眠状態に陥らせる効果があるとされている。 そう、下から光を当てた際、眼窩から放たれる、この不可思議かつ魅惑的な光の帯は 脳髄の中枢を七色に彩り穏やかな痺れとねじれをもたらし」 マリ「オイ、お前だいじょうぶか? ヘンなガスでも吸ったんじゃないだろうな」 ハザリア「そら、見てみろ」 サッ マリ「あ、あれ・・・・・・?」 カクンッ マリ「くー・・・・・・くー」 ハザリア「フン、眠ったか。チャネリングだのヒーリングだの、そんなものがあるはずないだろう。 貴様は女優体質で、特別催眠状態に入りやすい。 散々言葉であおり立てた上に、炎のゆらぎとクリスタルスカルのプリズム効果を重ね合わせれば、 この程度の催眠術は俺でもできる」 シュウッ ハザリア「フム、ライターの火が消えたか。 やはりな。酸素が薄くなっておる。カミソリ一枚通す隙間も作らないマヤの建築術だ。 気密性は折り紙付き。 せっかくクリスタルスカルを手に入れても、長時間閉じこめられていたら窒息死するのがオチだ。 酸素も少ないというのに、隣りでやいのやいの騒がれたらたまらん。 しばらく静かにしておれ」 マリ「くー・・・・・・」 ハザリア「いざというときは、そのまま安らかに死んでいけ。苦しむことなくな」 【数十分経過】 ハザリア「ハァ・・・・・・、ハァ・・・・・・、 いかんな。四方を探っても、亀裂ひとつ入っておらん。 なんなのだ、この部屋は。まさか、自然石をくりぬいたのではあるまいな。 いかん。ますます酸素が薄くなってきた。目がクラクラする」 ハザリア「・・・・・・いやいや、落ち着けハザリア・カイツ。 冷静になれ、考えろ、貴様は賢いのだろう? なにかしら抜け道があるはずだ。 ここが玄室であり、マヤ人が死者の復活を信じていたとすれば、 蘇った王が出ていくべき道が用意されているはずだ。 あぁ、いや、しかし、ここの石棺には、骨もミイラも入ってはいなかったな。 ここは単なるクリスタルスカルの安置室で、そこのミイラは盗掘者の成れの果てかもしれん。 だとしたら・・・・・・、あぁ、終わりか。 おい、貴様、死んだか」 マリ「くー・・・・・・」 ハザリア「死んではおらんか・・・・・・、なら、生かしておくとするか」 ハザリア「よし、考えろ、ハザリア・カイツ。 最後の酸素を吸い込み、横をちらりと見て、脳髄を奮い立たせろ。 なにかあるはずだ・・・・・・、なにか・・・・・・、四方は石の壁。 水脈に繋がる出入り口は石扉でふさがれている。そして天井・・・・・・。 天井・・・・・・? あぁ、そうだ。たしか、ピラミッドが建てられた当時のエジプトは現代とは相当気候が異なっていて、 上位倒立型の蜃気楼が現れていたというな。 逆さまの姿も込みで完成と考えられていたピラミッドには、天井にも階段が造られていた。 トンデモ本あたりでいうように、マヤとエジプトになんらかの繋がりがあるとすれば、 我々が入ってきた口とは逆方向に・・・・・・。 フ、フハハハ・・・・・・、ちょうどその位置に石棺があるではないか。 なるほど、あれは、踏み台として置かれていたのか」 ズズッ ハザリア「よし、やったぞ。仕掛けがある。穴だ。 ・・・・・・いや? 穴ではない。クボミだ。なんだ、この形は? 妙にでこぼこしておる・・・・・・。ガイコツ? まさか、ここにクリスタルスカルをはめ込めというのか?」 マリ「・・・・・・くー」 ハザリア「ええい、仕方がない!」 ガコン! ハザリア「チッ! がんどう返しか。クリスタルスカルが見えなくなった! 助かりたければお宝を置いていけということか! 大した防犯技術だ、まったく! 代わりに現れたこれは、なんだ? カレンダーストーンか。 幸い、現代の暦と不自然なほどズレていないから解読は簡単だが。 ふむ、ここにもマヤ文字か。 は? なんだ? 『記念日を指せ』?」 マリ「くー・・・・・・くー・・・・・・」 ハザリア「あぁ~と、マヤにおいて神聖とされていた日は・・・・・・、 ええい、知るか、そんなものっ!」 ガコンッ 【外 マヤ型ピラミッド】 ハザリア「ハァ・・・・・・、ハァ・・・・・・、なんだ、やけに小型のピラミッドだな。 ふぅ、新鮮な酸素だ。 あぁ、太陽の光をありがたいと思うのは、初めてかもしれん。 しかし、あれで開くとはな。なんでもやってみるものだ」 マリ「くー、くー」 ハザリア「オイ、起きろ。いい気なものだな。 しかし、貴様は筋張っておるな。たまらなく筋張っておるな」 戦闘獣サイコベアー「セニョール! あぁ、よかった、無事だったんだ!」 ハザリア「貴様か。なぜここにいる」 戦闘獣サイコベアー「なぜって、ついさっき、ここがキラッって光って。 それで追ってきたら、セニョールたちが」 ハザリア「オッサンと、デスダヨじじいはどうした」 戦闘獣サイコベアー「あぁ、あいつが本性を現して、気の毒だけど、ビールのおじさんは殺されたよ」 ハザリア「ほう、あのオッサンがな」 戦闘獣サイコベアー「それよりセニョール、お宝は? 見つけたんでしょ?」 ハザリア「俺をセニョールと呼ぶなら、下に『パ』を付けろ」 戦闘獣サイコベアー「は? セニョール・パ?」 ハザリア「茶番はそこまでにしろということだ」 戦闘獣サイコベアー「ちょっと、セニョール? ええと、パ? 突然なにいってんのさ」 ハザリア「最初の立体映像は、灯籠への点火とクリスタルスカルがあって初めて発動するものだった。 我々が閉じこめられた石室も、侵入者があると同時に扉が閉まる仕掛けだった。 脱出の手段もおなじだ。 つまり、あの迷宮にあったトラップには、全自動なものはなかったと考えるのが自然だ。 すると、ええ? おかしいではないか。 あの増水は、なぜ起こった? そして、増水の直前に洞窟から出てきたのは、誰だった?」 戦闘獣サイコベアー「・・・・・・チッ」 ハザリア「増水のことは立体映像に出ていたが、発動条件まで読み取る時間はなかった。 俺よりも早く解読したということは、貴様、マヤ文字を知っておるな」 戦闘獣サイコベアー「フ、フフフ・・・・・・、そうさ、その通り」 ハザリア「何者だ、貴様」 戦闘獣サイコベアー「これを見な」ぐぃっ ハザリア「なかなか豊満な谷間だが、生憎と俺は筋張った脚の方が好きでな」 戦闘獣サイコベアー「そっちじゃないよ。このタトゥーさ」 ハザリア「羽根の生えた蛇。ケツアルクァトル、いやククルカンか?」 戦闘獣サイコベアー「そうさ! これこそ、あたいがマヤ王の血を引き継いでいる証拠さね!」 ハザリア「アホらしい。とっくの昔に滅んだ文明の王家に、なんの意味がある。 そもそもマヤ文明とは都市やら小国家やらが寄り集まって形成されたものだろうが。 ひとくちに王家といわれても、どの程度のものか」 戦闘獣サイコベアー「そんなもん、ろくに字も読めない町の人間にわかるもんか。 あたいはね、親の顔も知らずにストリートで育ったんだ。 ひとりで、ひとりぼっちで、街の連中から蔑まれながら! だからね、やつらを見下ろしてやりたいのさ! あたいの方が上等な人間だって!」 ハザリア「王家の証を立てるためには、王家の秘宝が必要だと考えたのか。 それで、なんだ、我々を利用したのか。 貴様の下らん見栄のために、こやつを窒息死の危険にさらしたということか」 戦闘獣サイコベアー「騙したのは謝るよ。でもさ、あたいだってまともな生活ってもんをしてみたいんだ。 そのためだったら、なんだってやるさ。 ねぇセニョール? なんだったら」 パシンッ ハザリア「薄汚い手で触れるな。卑しいモノゴイが」 戦闘獣サイコベアー「モノゴイだって?」 ハザリア「貴様、王侯貴族というものをわかっておらんようだな。 あんなものはな、過剰包装されたコジキに過ぎん。 貴様は、コジキからコジキになりたがっている、世にも面白いコジキというわけだ!」 戦闘獣サイコベアー「コジキじゃない! あたいは、コジキなんかじゃない! あたいをコジキだなんて呼ぶやつは許さない!」 ハザリア「たかがコジキが、なぜふんぞりかえっていられるのか。 それはな、お恵みを与えてださる連中のために死んでやる義務を負っているからだ。 命をくれてやる相手のひとりもいない貴様は、なにをどう転んだところで王にも貴族にもなれん!」 戦闘獣サイコベアー「あんただって、あんただって没落貴族だっていうじゃないか!」 ハザリア「俺は、貴族の自覚は持っていても誇りなどは持ち合わせておらん。 それに、なにしろ没落しておるからな。無差別に命をくれてやる慈善精神もない」 戦闘獣サイコベアー「わけのわかんねぇこと、ゴチャゴチャいいくさってんじゃないよ! お宝を出しなぁっ! あったんだろぅっ!?」 ハザリア「あったにはあったが、持ってはおらん。 持ち出せない仕組みになっていた」 戦闘獣サイコベアー「なら、もうあんたたちに用はないってことだねぇっ!?」 ハザリア「フハハハハハハハッ!」 戦闘獣サイコベアー「気が触れたかい?」 ハザリア「女というのは、なんだな、人の話を聞かない遺伝子でも持っておるのか。 こやつが最初にいっていたのを、覚えてはおらぬか。 俺はな、こやつが見ておらんと、ろくなことをしないのだ」 戦闘獣サイコベアー「ヒッ」 マリ「うん・・・・・・? あれ、わたし」 キャリコ「あぁマリ嬢、目が覚めましたね」 妖爬虫将軍ドレイドウ「よかったですだぁ」 マリ「キャリコさん、なんで?」 キャリコ「あの豊満バディな自称ガイドさんを追っかけてたら、あなた方を見つけましてね」 マリ「そのひとは?」 キャリコ「ああ、ほんとにガイドさんでした。 衛星携帯電話でメカギルギルガンさんに確認したら、すぐわかりましたよ」 妖爬虫将軍ドレイドウ「一時はどうなることかと思っただ」 マリ「キャリコさん、なんでスコップなんか担いでるんですか?」 キャリコ「はい、穴を掘っていて」 マリ「そっちのガイドさんは、なんで泥だらけなんですか?」 妖爬虫将軍ドレイドウ「はい、蛇を捕まえていましただ」 マリ「エッと、あの、メキシコ娘は?」 ハザリア「ん、ああ、用は済んだから、座り小便だけはするなと忠告してお帰り願った」 マリ「は?」 チキチキチキチキチキチキ・・・・・・ マリ「お前はさぁ、用が済んだら途端に興味なくしちゃうの、 直さないと社会生活を送る上で困ったことになるぞ」 ハザリア「ああ、俺は貴様がおればそれでよいからな」 マリ「お前ッ! ズルい! そういうのはズルいよ! 取り消せッ! 撤回しろよ、オイッ!」 ハザリア「あぁ、うんうん、えぇと、これが太陽で月で、名詞と助詞の関連が・・・・・・」ブツブツ マリ「こっち向けよ!」 キャリコ「ああ、ダメですよマリ嬢。 坊、さっきからこの小型ピラミッドで見つけた石版の解読に没頭してますから。 ああなると、外の声が聞こえなくなっちゃうって知ってるでしょ? いまのも、うわごとみたいなものですから」 マリ「このッ、卑怯者!」 ハザリア「よし、読めた!」 キャリコ「なんて書いてあったんですか? 今度こそお宝のありかですか?」 妖爬虫将軍ドレイドウ「神様の言葉ではねぇですだ?」 ハザリア「そんな上等なものではない。よいか貴様ら、気を落ち着けて聴け。 『マヤ歴8月1日 やった、彼女がプロポーズを受けてくれた!』 『マヤ歴8月2日 新居の建築に取りかかる。彼女との幸せな日々を想いながら』 『マヤ歴8月8日 円形劇場で、彼女が別の男といるのを見た。いや、まさか、彼女に限って』 『マヤ歴8月16日 彼女から借金を頼まれる。私は彼女を信じる。信じたい』 『マヤ歴8月20日 見間違いに決まっている。彼女が、また別の男とホテルから出てくるなんて』 『マヤ歴8月30日 酒場で彼女が男と話しているのを聴く。私をカモる計画だった』 『マヤ歴8月31日 くそっ、くそっ、あの女! 信じていたのに! 愛していたのに! 許せない!』 『マヤ歴9月1日 設計を変更。ヒヒヒヒ・・・・・・』 『マヤ歴10月1日 素知らぬ顔をして彼女を新居の見学に誘う。奥の石室に家宝を隠してあると伝える』 『マヤ歴10月5日 彼女は帰ってこない。石室の扉は締まっていた。 しかし私は残酷な男ではない。私との愛を思い出してくれたなら、生き残ることができる道を用意しておいた。 思い出せなかったのなら、そのときは、ヒヒヒヒ、フヘハホホホおdkぢいえdふqえqお』 マリ「えーと」 ハザリア「ここから先は解読不能だ。すでに文字ですらない」 キャリコ「なんですか、そのやっすいサスペンスドラマみたいな日記は」 ハザリア「謎の文明などと呼ばれていても、住んでいたのは普通の人間だ。 現代の昼ドラと大差ない生活を送っていたようだな。 この小型ピラミッドを始め、今回の遺跡は、半分頭がおかしくなった建築家が造ったものらしい」 妖爬虫将軍ドレイドウ「そんな! いくら小型といっても、ピラミッドが一個人のものだなんて!」 ハザリア「地球を裏から支配してるとか勝手なこといわれてる秘密結社も、元は石工の組合だろう。 考えてもみよ、古代において石工とは、神の館を造る技能を持つ者たちだった。 一部分においては、王侯貴族すら及ばない権限を持つことも珍しくなかったらしい。 中には、試作品ついでに新居をこしらえる浮かれたのもいたのだろうよ」 マリ「じゃ、あの石室にあった屍蝋って」 ハザリア「この日記に登場している欲深女だろうな」 キャリコ「2000年の時を超えた愛憎劇ですかぁ、ロマンを感じますね」 ハザリア「最初の暗号を見た時点で気付くべきだったのかもしれんな。 『太陽と大地がふたたび蛇を産むための供物をここに納める』。 マヤの最高神ククルカンは、太陽神の妻であるところの大地母神から産まれたとされている。 怒れる建築家にも、一縷の正気はあったらしい。 もしも女が生きて帰ってきたら、復縁するつもりもあったのかもしれん。 結果は、このザマだがな」 キャリコ「2000年のときを越えた愛憎劇ですかぁ。ロマンを感じますね」 ハザリア「2000年後には、オッサンが屍蝋になって発見されるかもな」 キャリコ「またまた!」 ハザリア「帰ったら早速スペクトラのおばちゃんに報告だ!」 キャリコ「またまた!」 ハザリア「またまたではない!」 キャリコ「さっ、じゃぁメキシコシティでラーメンでも食べて帰りましょうか」 ハザリア「よし、報告はなしだ」 マリ「安いな、お前!」 妖爬虫将軍ドレイドウ「ここメキシコでも、カップラーメンは大人気ですだ!」 マリ「わざわざメキシコで食べる意味、ないんじゃないかなぁ」 【空港】 妖爬虫将軍ドレイドウ「これに懲りず、またいらしてくださいだ。 本当のメキシコは、いい国ですだよ」 ハザリア「ああ、次はアステカの遺跡でも掘ろうか」 マリ「その前に、お小遣い帳付けような?」 ハザリア「オコ・・・・・・ヅカ・・・・・・? はて」 マリ「あくまでとぼける気か!?」 マリ「う~ん」 キャリコ「どうなすったんです? マリ嬢」 マリ「よく覚えてないんですけど、わたしたち、どうやってあの石室から出たのかなって」 キャリコ「さぁ。私は知りませんよ。坊はなにも話してくれません。 坊がああいう態度のときは、たぶんどう訊いても答えてはくれないでしょう」 マリ「そういえば、クリスタルスカルはどうしたんだろ」 キャリコ「石室から持ち出せない仕組みだったそうですよ?」 マリ「こんなとこまで来て、あいつが宝をあきらめるなんて」 キャリコ「そういえば、あのピラミッドでこんなものを見つけたんですけど」 マリ「なんです、それ」 キャリコ「カレンダーストーンですよ。マヤの暦を刻んだものでしてね。これがまた、異様に正確で」 マリ「ちょっと、壊れてますけど」 キャリコ「ああ、坊が乱暴に叩いたみたいですね。これじゃ売り物にはなりませんよ。 壊れてるのは、12月6日のようですが」 マリ「12月6日!?」 キャリコ「心当たりがおありで?」 マリ「あいつが、わたしを演劇部に誘った日だ」